アキヤマ式オッズ理論の原点は今も変わらない!

◆デジタル時代だからこそアナログ思考で攻めたい!

アキヤマ式オッズ理論についての説明は、月刊「競馬ゴールド」(日本文芸社)99年8月号及び9月号と2回に渡りまして紹介された記事からの抜粋を再構成した形で掲載させていただきました。これによりまして、より客観的な形で皆様にオッズバスター2000の根本理論であるアキヤマ式オッズ理論を理解していただけることと思います。

取材・文 「競馬ゴールド」特捜班記者
ゲスト アキヤマ式塾塾長 秋山 忠夫

◆インサイダー馬券術を始めたきっかけ

話の順序としてまず聞いておかなければいけないことがある。そもそも秋山氏は何故インサイザー馬券術を始めることになったのか?
 「私とオッズの出会いははるか15年前に遡ります。その頃私は1年間ほど馬券師もどきの生活をしてたことがあるんです。そのとき、オッズやパドック、厩舎の人間関係の見方を養いました」
 えッ! 氏は馬券師だったのか、しかも15年も前に…。
「でも運が良かったということもあるでしょう。予想屋とかプロ馬券師に出会って結構勉強させてもらいましたからね。おかげで今でも地方競馬ならパドックだけで馬券を当てることもできますよ。たとえば、騎手のステッキの…あっ、すみません。今日はインサイダー理論がテーマでしたね…」

聞けば聞くほど馬券のヒントがこぼれ落ちてくる秋山氏はいったいどんな人なのだろう。
「いや、自分では馬券がうまいなんてこれっぽちも思っていないですよ。でも下手だから人の数倍努力したということはありますね。電子文具の商品開発マンだったサラリーマン時代も毎日5時間は競馬データと格闘してましたから」
落ちこぼれサラリーマンでしたと自嘲する秋山氏だが、当時開発したアイデアのいくつかは実用新案にもなっているそうだ。そんなアイデアマンの氏が生み出したインサイダー馬券術とはどんなものだろう? と焦る私をなだめるように氏があるエピソードを語りだした。

「ある日、U競馬でのことです。競馬新聞の印で△の馬同士の馬券が馬連1番人気になっていました。変だな、でも地方競馬だからな、などと思いながら、レースを観ていると、やはりこの2頭の行った行ったで決まり、配当は300円ほどでした。けれども本当のミステリーはここからなのです。確定した後に払戻所に並ぶ人がほとんどいないかったです。これは何を意味すると思いますか。そうです。誰かがインサイダー情報でこの馬券を大量買いしていたのです。私のインサイダー馬券研究に熱が入ったのはこの日からですね」
 うむ…そんなことがあったのか。秋山氏と出会う前の記者ならそんな馬鹿なと一笑に付したことだろうが、今は素直に信じられる。というよりむしろインサイダー馬券の凄さに圧倒される。

◆狙うのは40倍以上の馬券

秋山氏自身はどのくらいのオッズの馬券を買うのだろうか。「常に40倍以上の馬券ですね」と当然のように答える氏に、私は息をのんだ。氏の狙う配当ゾーンは一般の馬券ファンとまったく狙う配当ゾーンとまったく逆ではないか。記者も20倍台の配当を5点買いでゲットできた日には、それが勝負レースならしゃぶしゃぶ屋に直行である。
 いつも40倍以上狙い続けたら的中率は相当悪くなる気がする。下手をすると全敗もあるのではないだろうか。そんな記者の危惧を先読みして秋山氏が答えてくれた。「40倍以上の馬券だけを狙うわけですから、一度も4000円以上の払戻金がないような堅い開催日には全敗します。もっとも、一つの開催地12レースのうち、実際に馬券を買うのは2〜4レースですから、全敗といっても4戦4敗ということになりますが」

正直に答える秋山氏には好感をもったが、それではどうやって馬券で勝てるのかという別の心配が沸き起こってきた。これにも氏は笑ってこう答えてくれた。
「はっきり言って私自身の的中率は5レースに1レース程度です。しかし、平均すると7000円以上の馬券を当てていますので、たとえ8点買い、10点買いでも十分プラスになるのです」
5レースに1レースという数字。はっきり言ってこれは記者の的中率よりも劣っている。しかし、記者の的中馬券の平均払戻金は1400円程度だから、回収率では大幅な差がある。というよりは記者の馬券は2レースに1レース当てても損することが少なくないのだ。“プラス回収”という言葉そのものが記者のアタマの中からは化石化してしまっている。

◆新潟大章典で18260円の万馬券ゲット!

ここでは最近の実例ということで新潟大章典(GV)を取り上げる。表1の向かって左が単勝、右が複勝であり、いずれも上位人気順に並べ替えてある。取得時間は前日の10時20分である。前日売りのある重賞レースは前日のオッズでチェックするのが基本とのこと。

■表1「新潟大章典」
枠番 馬番 単勝 オッズ 枠番 馬番 複勝 オッズ
4 5 5.4 6 9 1.8 - 2.2
5 8 6.1 5 8 1.9 - 2.3
8 13 6.4 8 13 1.9 - 2.4
7 11 6.6 7 11 2.2 - 2.7
8 14 8.8 4 5 2.4 - 3.1
1 1 9.3 1 1 2.9 - 3.7
3 4 13.5 2 2 3.6 - 4.7
6 9 13.9 3 4 4.0 - 5.2
5 7 16.8 8 14 4.2 - 5.4
2 2 18.7 7 12 5.7 - 7.4
6 10 19.5 5 7 8.9 - 11.7
7 12 34.4 4 6 9.7 - 12.8
3 3 35.3 6 10 11.0 - 14.6
4 6 43.7 3 3 13.7 - 18.1

「このオッズ表を見て、単勝と複勝の人気差が大きな馬(最低2以上の差がある馬)に注目します。それも基本的には、単勝に比べて複勝が売れている馬に注意します。ここでは、単勝8番人気9が複勝1番人気に支持されているアンバランス現象が発見できます。この他には単勝10番人気の2が複勝7番人気に、単勝12番人気の12が複勝10番人気に、単勝14番人気の6が複勝12番人気に支持されているアンバランス現象が発見できます。 軸馬は最もアンバランス差が大きな9になります。ただし、これは原則でして、最もアンバランス差が大きな馬であっても、単勝人気10倍未満の馬は軸馬にはしません。詳しくは後ほど述べます。そして相手馬はこの時点での単勝上位5頭と残りのアンバランス馬2頭です。具体的な買い目にすると、5−9,8−9,9−13 ,9−11,9−14,2−9,9−12,6−9の8点です」

このレースの結果は読者の記憶にも新しいことと思うが、最終オッズで最下位人気の6ブリリアントロードが好位から伸びて1着だった。2着には9エリモソルジャーが後方から差して食い込み、3着には2エイシンガイモンが先行して粘った。なんと、この3頭いずれもアンバランス状態にあった馬である。そして、馬連6−9は71番人気の組み合わせで18260円の万馬券。
 偶然だろう、と一蹴する読者もいるかもしれないが、14頭でたまたまアンバランスのあった馬3頭が1,2,3着になる確率は天文学的な数字である。記者はオドロキのあまり声も出なかった。

 「いつもPATで買うことが多いので的中馬券は生憎ないのですが、1000円だけ当てています」1000円だけと謙遜する秋山氏だが、1000円だけでも払い戻しは18万円を超える。もし1万円買っていれば180万円。記者の半年間の原稿料が転がり込んでくる。こっ、こっ、これは、もっ、もしかしたら億万長者になれるかもしれない!

 「私にとって競馬・馬券はあくまで知的ゲームです。それをみんなで楽しみたいからFAX情報を流しているわけです。ハッキリ言って今日からでも馬券で食っていける自信はありますが、馬券で食っていく気はサラサラありません。他にやりたいことがたくさんありますし、野宿しても平気だった20代前半の頃とは全然体力が違いますから…」と氏は、血走り始めた記者の目に消炎スプレーを巻くかのように冷静な言葉を投げかけて、冷蔵庫を開けて缶ジュースを手渡してくれた。

◆その翌週、大日岳特別でも11160円の万馬券が!

もうひとつ最近の実例を提示してもらう。これは新潟大賞典の翌週に行われたメインレース大日岳特別である。取得時間は9時49分。表2の見方は表1と同様である。

■表2「大日岳特別」
枠番 馬番 単勝 オッズ 枠番 馬番 複勝 オッズ
5 7 6.6 5 7 2.1 - 2.4
6 10 7.6 2 2 2.6 - 3.0
8 14 7.8 6 9 2.8 - 3.2
6 9 8.5 3 3 3.0 - 3.5
3 3 8.8 8 14 3.0 - 3.5
2 2 9.3 4 6 3.1 - 3.6
4 6 10.2 6 10 3.1 - 3.7
4 5 11.9 7 12 3.4 - 3.9
3 4 13.3 4 5 3.4 - 4.0
7 12 14.4 3 4 4.0 - 4.7
5 8 16.2 8 13 4.8 - 5.6
1 1 17.2 5 8 5.2 - 6.2
8 13 4.37 1 1 6.0 - 7.1
7 11 2.99 7 11 8.3 - 9.8

「さきほどと同じように、単複人気上位順のオッズ表を見て、単勝と複勝の人気差が大きな馬(最低2以上の差がある馬)のうち、単勝に比べて複勝が売れている馬に注意します。ここでは、単勝6番人気2が複勝2番人気に支持されているアンバランス現象が発見できます。この他には単勝10番人気の12が複勝8番人気に、単勝13番人気の13が複勝11番人気に支持されているアンバランス現象が発見できます。 軸馬は最もアンバランス差が大きな2といいたいところですが、単勝人気が10倍未満ということで信頼性に欠けます。そこで軸馬は残るアンバランス馬2頭のうち、アンバランス差が大きな馬と言うことになりますが、両馬ともアンバランス差は「2」で同じです。こうした場合は単勝人気下位馬を優先して、13を軸馬にします。相手馬はこの時点での単勝上位5頭と残りのアンバランス馬2頭です。具体的な買い目にすると、7−13,10−13,13−14,9−13,3−13,2−13,12−13の7点です」

結果は12−13でまたしても11160円の万馬券。先週の新潟大賞典から連続万馬券的中である。この物凄い実績こそがすべてを語る。

◆シンプルな手法で簡単に万馬券狙える

…最後に秋山氏から一言を。
「それではいくつか補足しておきましょう。今日取り上げた2つのレースはインサイダー馬券があると推定されるパターンの典型レースです。実際は単勝と複勝で2つ以上アンバランス差の出る馬が1頭もいないパターンや逆に半分近い馬で2つ以上アンバランス差が発見されるパターンもあります。こうしたパターンは見送りですから、馬券には一切手を出しません。

また、相手馬に無条件で単勝1〜5番人気を加えていることに抵抗を覚える人がいるかもしれません。しかし、これには2つの理由があります。第1は朝方の単勝人気に乗じようというものです。朝方3番人気でも直前に6番人気になったりする例はよくあります。これは買いの要素ですから、それを予期して買っておくということです。第2は単勝1〜5番人気と単勝10倍未満のアンバランス馬は信頼性が低く、特定できにくいということです。

それから、アキヤマ式インサイダー馬券術の基本は単勝・複勝オッズですが、枠連・馬連オッズのチェックも行いますし、的中率や回収率を高めるためには時系列での比較検討も必要です。しかし、今回お話しした非常にシンプルな手法だけでも簡単に万馬券は狙って獲れるのだということを判ってもらえれば、と思います」

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